エリックさんの英語勉強方法


洋楽と英語勉強


どうしてもリスニングが苦手という人も多いかと思います。リスニングに強くなると、映画で聞き取れるフレーズも多くなり、ぐっと英語が身近になります。耳は鍛えれば確実に短期の伸びが期待できます。しかし注意して下さい。筆者の経験では、「聞き流し」はリスニング能力を最も阻害する勉強方法です。特にリスニングが苦手な方は、絶対に聞き流しをする癖をつけてはいけません。聞き流しで1000時間英語を聞くなら、聞かないほうがましです。

リスニング力を強化する

どうしてもリスニングが苦手という人も多いかと思います。リスニングに強くなると、映画で聞き取れるフレーズも多くなり、ぐっと英語が身近になります。耳は鍛えれば確実に短期の伸びが期待できます。しかし注意して下さい。筆者の経験では、「聞き流し」はリスニング能力を最も阻害する勉強方法です。特にリスニングが苦手な方は、絶対に聞き流しをする癖をつけてはいけません。聞き流しで1000時間英語を聞くなら、聞かないほうがましです。
 では、どうすれば聞き流さないでリスニングを鍛えることができるか。一番効率がいいのがディクテーションです。遊びながらであれば、例えば自分の好きな洋楽の曲をディクテーションしてみるのはどうでしょう。


1時間なら1時間と時間を決めて、何度も何度もその曲を聞き、聞こえたままに書いてみるのです。そして、意味を考えながら聞きなおして精度を上げていく。最後に歌詞カードを見て答え合わせ。もう一度曲を聴いてみる。何度も何度も聞くと、どんどん理解度が上がっていくのが分かります。英文法の時と同じように、何度も何度も繰り返すことによって体が覚えます。そうすれば余裕ができます。歌詞であれば、最初は聞き取ることに精一杯ですが、次第に歌詞の内容がイメージとして感じられるようになります。歌詞の深い部分まで感じらるようになれば、大好きな曲がもっともっと好きになるかもしれませんね。
 ディクテーションは集中力をつける格好のトレーニング方法です。TOEICリスニングセクションの過去問をディクテーション練習に使うのもいいでしょう。これなら過去問を最大限に利用できます。
 その際は、自分が充分聞き取れる1つ上のレベルの問題を選びましょう。あまり難しすぎると長続きしなくなるからです。継続こそ力です。どうすれば継続できるのかを常に念頭に置きながら学習を進めていくことを忘れないで下さい。
 ちなみに、筆者は大学生の時に友達と2人で、FENの5分間のニュースを課題に、毎日ディクテーション合戦をしていました。朝一でラジオのニュースを順番に録音、ダビングして相手に渡し、何度もテープを聞き込んでディクテーションします。次の日に答え合わせをし、多く間違った方が昼ごはんをおごるという遊びです。ニュースの英語がスラスラ聞けるようになっただけではなく、ボキャブラリーが飛躍的に伸びたことを覚えています。また、できるようになればなるほど楽しくなるのも特徴でした。
 いかがですか? 意外と地道な勉強じゃないかと落胆していなければいいのですが。学問に王道なしとは良く言ったもので、「1週間で英語ができるようになる」といった類の勉強ではなかなか真の実力がつきませんし、すぐに壁にぶちあたります。ロジックを実践に生かすには、とにかく体に叩き込むことです。悩むより、まずは着実にスタートを切ってみてはいかがでしょうか。
 目標設定として、まずは一度TOEICを受験してみましょう。勉強の成果が数字になると、励みにもなります。まずは全然勉強しないで受けてみて、その後の勉強の成果がどんな形で得点に現れるかを楽しむのも面白いでしょう。
 TOEICには公式ホームページがあるので参考にして下さい。インターネットで試験の申し込みもできるので、考える前に申し込んでしまいましょう。申し込みをした瞬間から、1歩前進できるはずです。プレッシャーではなく、TOEICを楽しみましょう!


Jazz 英語

本来であればこれを繰り返し、色々な英語をコピーしてから文法を学ぶのが効率的なのですが、実際にはそんな時間はないのが現実でしょう。そういう人は、是非リスニングと文法学習を並行してみるとよいでしょう。声を出すのはストレス発散にもなりますので、文法の例文を読む時も、CDのマネをするように英語の世界に浸りきって発音しながら学習しましょう。リスニングでかっこいい英語をきちんと聞き、コピーしようと努力を続けていると、文法書を読んだ時の自分の発音のひどさがよりわかるかと思います。その反省をリスニングに生かし、モノマネ学習を続けましょう。

ださくても使える!

理論だけではどうしようもないと言いましたが、実は理論は大変便利なものです。Jazzの理論を学べば、かなりださくても伴奏に合わせて即興演奏ができます。下手な演奏でも、自分の音楽を即興でプレイすることは楽しいものです。ださいからこそ、そこから「なぜださいのか」「もっとクールに演奏するにはどうすればいいのか」という新たな探求心が生まれます。それでいいのです。
 英文法で学んだ英語は、理論で演奏した即興演奏と同じで、はっきり言って「ださい英語」です。ただ、大事なのは「ださくても通じる」ということです。よく受験英語は使えないと言いますが、あれは嘘です。受験英語は「ださい」だけで、ちゃんと通じるし使えるのです。理論で演奏したJazzは、確かにださいかもしれませんが、演奏は楽しい。そう、ださい英語でも、会話は楽しいのです。ださい英語なんてカッコ悪くて話せないですって? 何を言ってるんですか、英語ネイティブじゃないんですから多少ださくてもいいじゃないですか。私は日本語ネイティブだから、と開き直ってしまいましょう!
 英語に伸び悩んでいる初心者は、まず中学1年生のCD付き教材を買ってきて、マネっこごっこを楽しんでみて下さい。そして並行して、ださい英語を文法書で頭に叩き込んでください。特に大人は理論を理解しやすい頭を持っていますから、理論を学ぶとそれだけ力がつきます。理論からできあがるださい英語がわからなければ、かっこいい英語だって理解できません。ちなみに文法問題集も、まずは簡単なものをお勧めします。自分のレベルを判断して「簡単そう、でもちょっと難しい」問題集を選びましょう。もしあなたのレベルに合っていれば、以前にも話しましたが伊藤和夫先生の「英文法頻出問題演習」シリーズ(駿台文庫)が私のお勧めです。ご参考まで。
 次回はいよいよ最終回。ださい英語からかっこいい英語を目指すために、仕事を通して英語をどう学ぶのか、エリック自身が実際のグローバルプロジェクトでの経験をベースにどうやって英語を学んだのか、お話します。

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