日本が生んだ「英語達人」の驚異的なレベル

自らの体験に基づく持論の骨子


 さて、その持論の骨子は、以下の通りだ。
1.日本語を母語とする人間にとって、英語の習得は簡単ではない。一定以上の時間投資が不可欠だが、多くの人が「英語が苦手だ」と感じているのは、一定レベルまで時間投資を行っていないのが最大の理由である。
2.外国語の習得の第一歩は、なんといっても、文法と語彙。高校レベルの文法と大学受験レベルの語彙(5000語程度)が「使える」ようになることが、最初の到達点。
 ただし「教科書の内容が読んで分かる」「文法がゆっくり考えれば分かる」というのは、「使える」レベルではない。読めるけれど、書けない漢字がたくさんあるように、それは限定的な能力。「言いたいことが、スムーズに英語として出てくる」レベルまで、高校文法、受験語彙が自家薬籠中のものになれば、相当「できる」人だと考えていい。
3.そのレベルに至るまでの学習法で効果的なのは、音読と書き写しを通じた文章の丸暗記。これができてくると、「英語感覚」のようなものが生まれてくる。このうえで、話す・書く、というアウトプット訓練の時間を増やしていくと、「使える」ようになってくる。
4.上記の内容に加え、自分の仕事の領域や専門分野に必要な語彙・言い回しを身に付けていけばよい。
5.発音が流暢であることにこしたことはないが、大人になってから完璧な発音を求めても、労多くして得るものが少ない。日本人的発音でも、正しい文法、適切な表現で話し、議論に勝てる・相手を説得できる、という方向を目指すべき。
 かなり、経験をベースにした独断と偏見が含まれているとは思うが、この持論のよって立つところ、できれば、別途機会をいただいて、少し解説してみたいと思う。

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