自分を変えたいなら「会う人」を変えよう 対談:竹中平蔵×為末大【承前】

自分を変えたいなら「会う人」を変えよう

対談:竹中平蔵×為末大【承前】



Cited from 日経ビジネス

「自分で自分を変えるより、環境に変えてもらう方が楽」―― アスリートの為末大と、経済学者の竹中平蔵という異色対談、噛み合わないようでがっちり重なる二人のお話、後編は、自らを変え、自らを守る方法論から始まります。(この記事は、アカデミーヒルズで行われた為末氏の講演と竹中氏との対談のあと、別室で収録したものです。講演「『自分軸』のつくりかた 」の内容はこちらで順次紹介されています)

自分で自分を変えるより、環境に変えてもらう方が確実

為末:会社員時代、プロ時代、アメリカにいた時代、僕は言うことも考えていたこともそれぞれ結構違っていました。

 「その場所にいながら、その場所ではないことを考える」、というのは、やっぱり難しいと思うんです。だから、距離を置く場所、会う人を変える、人に会う比率を変える、といった感じで、「今の状態から考えを変える」よりも、「自然と自分が変わっていくように周囲の環境を変えていく」ほうが、近道なんじゃないかな、と思います。

竹中:政府系銀行や役所など、私も組織のなかにわりと長くいたものですから、為末さんのおっしゃることはわかります。

 私はよく言うんです。出る杭は打たれる、出すぎる杭は打たれない、と。ただし、ですぎる杭は引っこ抜かれるケースもありますが(笑)。でもね、日本社会はわりとよくできていて、ちゃんと実績をあげていれば、出すぎる杭でも打たれないですよ。そういった許容度をこの社会はちゃんと持っていると私は思います。

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