宮内義彦 オリックス会長 英語の世界

Cited from : 日経ビジネスオンライン
URL : http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1701I_X10C13A1000000/?df=2

自ら顧みて、米国での学生生活によって世界が広がり、今の自分がつくられたのだと思います。もちろん、当時と現在では、政治経済情勢、日本の立場も違います。でも若い人が外に出なくなり内向きになったのではその国の先行きは明るくありません。「若者よ、どんどん外に目を向けよ」です。
 世界の中で日本人は全人口の2%弱です。2%の日本人が世界の中で生きていくには、日本の文化、日本の魅力、日本人の生き方など、その良い点を理解してもらわねばなりません。そして98%の人が日本は良い、大切にしたい、友人になりたいと思ってくれたら、21世紀の日本は大丈夫なのでしょう。
 それにはコミュニケーション能力がなければなりません。残念なことに98%の外国人が日本語を習い日本を理解しようと懸命になってくれることは期待できません。
英語によるコミュニケーション能力なしでは、世界と付き合えなくなってしまったのです。今や世界語となった英語を使ってわれわれ日本人が日本を売り込み理解者を増やし、同時に世界から良いものを学びとらねばならないのです。もしこれができなければ、日本の損失は計り知れません。
そう考えると英語を学ぶのは財産をつくるのと同じで努力が自分に返ってくるのです。そしてこの財産はお金に代えられない価値を生むのです。日本の若い方たちがそんな気持ちを持ってグローバルな世界におどり出てほしいものです。

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