プレゼンは本気で「対話する」覚悟を持つ

Cited from Diamond Online

URL : http://diamond.jp/articles/-/35023?page=4

プレゼンは本気で「対話する」覚悟を持つ

 これからのビジネスシーンで確実に必要になってくるスキルに、プレゼンテーションのスキルがあります。日本の文化の中では、これまであまり人前で話す力や、聴衆を魅了する技術については重要視されてきませんでした。
 私はよく企業で話す機会をいただくのですが、いまだに上場企業の社長でも、もごもごとよくわからないことを言って、社員が当惑している様子を見かけます。しかし、テレビなどでスティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを目にして、このプレゼンの力がビジョンを示したり、お客様に影響力を与える上で、いかに重要なビジネススキルかを改めて意識した人も多いのではないでしょうか。
 何も社長のような立場ではなくても、普通の社員でもみんなの前で話す機会はあります。伝える力を持っているだけでなく、聴く人を魅了する力があれば、情報を正確に伝達する以上の効果がそこにはあるのです。自分自身を発信源にして、broadcasting 的な機能を果たせる力は、これからの時代を生きるためには強力な武器となります。
これからの世界を生きる人は、ぜひ「話す」練習をしてみてください。相手に何かを伝えるとき、嫌なことがあったとき、何かを謝るとき、メールを多用していないでしょうか。メールに逃げたくなるのは、「話す」「対話する」というコミュニケーションの覚悟から逃げているからです。

逆に、プレゼンの細かいテクニックを駆使して器用に話す人の内容には、決して心は動かされません。話し方は技術ではありますが、それだけではないことは必ず知っておくべきです。「話す」ということは、究極的には聴く人とのコミュニケーション、「対話」であるということです。その覚悟を持つことが、テクニック以上に大切なことなのです。

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