日本人のための英作文 その日本文が英作文を難しくする

日経ビジネスオンラインより引用

その日本文が英作文を難しくする
とにかく和英辞書を使わずに英文を書こう

URL : http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20130531/248951/?P=3

岡田 英雄
グローバル人材育成アドバイザーテキサス州立大学電子工学科を卒業後、日本IBMに入社。その後、複数の金融パッケージソフトウエア会社の日本進出にかかわる。シスコシステムズにも在籍。数々の海外プロジェクトのマネジメントを経験。現在、日本企業のグローバリゼーションに貢献するサービスを企画。

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普段の日本語で書いてはいけない

 本題に入りましょう。一番始めにお伝えしたいことは「和文を作るな!」です。これは「普段の日本語で書くな!」と言い換えてもよいでしょう。

 仕事上で英語の電子メールを書く必要が出てきた場合、みなさんはどうしますか。いきなり英文を書くのではなく、まずは日本語で考えてメールの本文を下書きし、それを英語に翻訳しようする方が多いのではないでしょうか。

 それが間違いの始まりです。

 社会人になって様々な経験を積み、書類や資料を沢山作ってきた皆さんの日本語力はかなり鍛えられています。その力を使って書かれた日本語を英語に翻訳するには、本来ならプロの翻訳者の知識と技量が必要となります。

 つまり、自分で英語を書くハードルを上げてしまっているわけですから、なかなか英文が書けないのは当たり前です。そもそもあなたは、第二言語(英語)を第一言語(日本語)を基にした暗記によって習得しています。ですから、日本語で書いた文章に使われている単語に該当する英語があなたの脳のデータベースに無いと、思考はそこで止まってしまうわけです。

 「和文のプロセス無しに英文を書くなんて、無理に決まっている」と反論される方もいらっしゃるでしょう。そこで、まずは小学生高学年くらいの子供に何かを伝えるつもりになって、文章を組み立ててみましょう。これが「普段の日本語で書くな!」ということです。あなたが普段、仕事で使っている日本語で書いてはいけないという意味です。

 プロジェクトの現場で英文の作成を手伝うときに、同僚が書いた元の文章が高度すぎるため、何を言いたいのか本人にもう一度確認し、長い文章をいくつかの文に分割し、それから英語にするということをよくやっていました。

 子供向けに書くと日本語としてはぎこちなくなります。それでも英語にしたときに伝わればそれでいいわけです。わざわざ元の日本語を見て「あの文章は変だ」などと文句を言う人は出てきません。

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