プレゼンができれば、仕事で英語が話せる 「英語は単語を並べるだけでいい」を体得する
Cited from : http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20130610/249427/
日経ビジネスオンライン
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プレゼンができれば、仕事で英語が話せる
「英語は単語を並べるだけでいい」を体得する
プレゼンは画面を読み上げるのが最善
「だったら、原稿を完全に暗記するのか? それは無理だよ」と思うでしょう。その通り、暗記は無理です。
暗記もしない、下も向かない方法に徹します。
参加者全員が見る画面に自分が読み上げる事項をすべて入れておいて、それを読み上げるのです。
もう一度発表者の発言をここで繰り返して見てみましょう。今度は大事な箇所を太字にします。
「続いて12ページのグラフです。2001年から2009年にかけての日本と米国の株価の推移を描いています。赤い線が日本で左の軸、青い線が米国で右の軸です。ここでお伝えしたいのは、両者は似たようなパターンの動きをしているということです」
プレゼンと仕事英語は本質的に同じ
プレゼンが上手になれば、仕事の英会話力は当然高まります。両者は本質的に同じだからです。
プレゼンテーションのポイントはたった2つ。(1)聴衆の理解を助けるため図表、データを駆使すること、(2)画面上に必要な単語をすべて書き出し、それを読み上げることです。ぼくの仕事英語はまさにこれです。ネイティブの上司、同僚と話す時は必ず図表やデータを持参します。そこで、プレゼンの1ページ分くらいのことをその場で説明、相談するのです。
ただし、多くの場合、聞き手のネイティブは、図表やデータを見るなり「わかった。わかった」と言い出します。単語を羅列することすらなく、ごく簡潔に終わってしまいます。一緒に仕事をしている人たちには勘所がわかっているからです。
また、仕事の指示が聞き取れない時があります。毎回、「もう一度言ってください」とは言えません。そういう時は、その指示をどうやって実行していくかの手順書を作って、確認のためと称して、持っていきます。仕事の概要をEXCELシートなどでごく簡単に作表します。その場で、英語はほとんどしゃべらなくて済みます。上司はそれを見るなり、指示をより具体的にしたり、新たなアイデアを増やしたりしていました。
この時、上司や同僚は「英語のできないやつと仕事すると、図表や手順書にいちいち付き合わなくてはならないから、手間がかかる」と嫌がったでしょうか。全く逆です。「ノリの仕事はわかりやすい」と評判だったのです。
プレゼンの根本は「どうしたらこちらの意図を相手に伝えるか」をつきつめて考えることです。これを日々の仕事に生かせば、報告、連絡の質は見違えるほどよくなります。図表やデータといった目に見える資料を加えるだけでも大きな効果を生みます。日本語でのプレゼンや仕事会話でも実は同様のことが言えます。
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この連載は毎週金曜日掲載です。ご質問や感想がある方はぜひコメントをお寄せください。初回からたくさんのコメントをいただきありがとうございました。2年ぶりの連載なのですが、当時もコメントをくださった(と思われる)‘常連’の方もいてうれしかったです。ぼくは皆さんからのコメントを読むのが何より楽しみです。回答は可能な限り連載の中で書かせていただきます。
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